日時     KIN 54  自己存在の月(22)12:12:24 (2006年11月8日)

空の知恵  正しい認識

ダライラマの今回の法話で、

一番強調していたのが、

空の知恵を育むと無明でなくなる。

存在は、すべて縁によって生じている。

孤立して存在しているものはない。

すべて相互依存している。

その因果の法と縁起から、逃れるものではない。

つまり、「自生」するものはない。

それを実体としては存在しない。

認識対象に「自生があるという」誤った考え、つまり、無知の心・・・

認識対象は、「実体があるという誤った」とらえ方をすべて滅ぼしたなら・・・

無とは、自生をもったものとして存在しているのではないという認識。

つまり、縁起によって生じているものの本質は「空」である

「他のものに依存して、仮に名前を与えられて存在している」

というのが、

正しい認識。

すべてのもののありようを正しく理解する智慧。

心の無明を晴らす、あるいは、無明を減じるというのは、

この縁起を正確に理解することだと・・・

つまり、オーガニック・オーダー、有機的秩序を、

正確に感じ、理解することが、一番重要だというメッセージだった。

本質にある「空」を理解する。

空とは、方便である。

空の智慧を育むと無明でなくなる。

ダライラマ法王の 法話

ジェ・ツォンカパ「修行道の三要素」から